ガイドの純平です。
今年は平年より19日も早く梅雨入りした屋久島。
雨の切れ間の曇りの日縄文杉トレッキングをご案内しました。
今回ご案内したのは仲の良いご夫婦。
花の好きな奥さんは屋久杉自然館で予習してきたヤクシマミヤマスミレを見たい。
との事で荒川登山口から歩き出して数分
お目当てのお花が可憐に咲いていました。
そしてさらに歩くとタツナミソウの群落にも出会いました。
小杉谷橋からの景色も雨上がりの潤いある新緑が綺麗でした。
トロッコ道を進むと時折木漏れ日が刺して苔が輝く事も。
抜群のコンディションに写真撮影にも力がはいります。
他にも春の花が沢山
お花を楽しみながら平坦なトロッコ道を歩ききったら、いよいよ山登り
頑張って登っていきます。
◆縄文杉ガイドあるある
~よくある会話編~
ガイド「普段は運動とかスポーツとかされますかー?」
お客さん「いえ、あんまり」
ガイド「山登りは?」
お客さん「まったく初めてです。」
ガイド「なるほどーじゃあ今日は結構大変かもしれませんが、頑張りましょう」
お客さん「初めての山登りなので最後まで登れるか不安です。」
ガイド「安心してください、大丈夫です。縄文杉トレッキングに参加されるお客様はだいたいが登山初心者でお二人みたいな方がばかりですから」
といった会話をよくするのですが、縄文杉の日帰りトレッキングは往復22km。
確かに一般的な登山の計画を立てる時22kmは到底初心者向きとは言えません。
ですが、22kmのうち17kmは平坦なトロッコ道。残りの5kmが山道。
また人気のルートなので歩く道はある程度整備がされていて定期的な登山道整備などのメンテナンスもしています。
そして人気ルートなので登山客もガイドツアーも毎日一定数登っています。
マイナーな電波圏外の山を初心者だけの登山で道迷いや大怪我等で動けなくなったら追いつめられる事も考えられますが、縄文杉ルートなら誰かしら声をかけれる人がいて有事の時はガイド間で連携をとるという事もあったりします。
そういった意味では初心者が登る山として安全性の高いルートとなっています。
そして何より登山ルート中にたくさんある見所スポットや自然体験が楽しい。
これが一番疲れを軽減して完歩率を上げているかもしれません。
とはいえ22km約10時間のトレッキング。
ご参加の前には下準備として意識して階段の上り下りやウォーキング、スクワット等をオススメします。
普段運動をしていない人にとってはなかなかの長丁場で大変な行程にはなります。
しかしこれがまた絶妙なポイントで
決して楽ではありませんが、届く。
大変ではありますが、大体の人は辿り着けます。
そして頑張った先にある自然体験や達成感は他では変え難い経験になるでしょう。
久々の縄文杉トレッキングガイドでそんな事を感じた一日でした。